ギリシャ神話 アキレス
アキレス腱って
ギリシャ神話の「アキレス」から
由来していることをご存じでしょうか?
アキレスはギリシャ神話における英雄で
ペレウス(人間)とテティス(女神)の間にできた半神半人の子供です。
母テティスは、アキレスを不死身にする為、
冥府の川に、彼を浸すのですが
その時、彼の足首の部分を掴んで
宙擦り状態で川に浸したので
その部分だけが不死身になりませんでした。
足首以外は不死身となったアキレス。
ずば抜けた武術と素晴らしい戦術をもって
最強の英雄へ成長をしました。
トロイアの王子パリスが
スパルタから美しき王女ヘレネを略奪したことから
長期にわたる戦に発展したトロイア戦争に
参戦することになったアキレス。
そこから、物語は展開していきます。
この戦でも、
無敵の戦いを繰り広げていたアキレスですが
捕虜したトロイアの女性を
自分が属するギリシャの総大将に奪われてしまい
戦うことを止めてしまいます。
お気に入りの子を大将に取られてしまい
ストライキを起こしたのです。
そして、事件は起こります。
この状況に居ても立っても居られなくなったのは
アキレスの友人パトロクロスでした。
彼は、アキレスの鎧と兜を纏い、戦場へ出向きます。
アキレスの部下たちも欺かれたほど
そっくりだったようです。
戦争の発端であるパリスの兄であり
トロイアの最強の戦士ヘクトルと一騎打ちになった
アキレスの鎧を着たパトロクロス。
あっけなく、ヘクトルに殺されてしまいます。
ヘクトルも彼の兜を取った時に
アキレスではないことを知ることとなり
まだ若い青年と戦ってしまったことを悔いります。
アキレスは、愛する友人の亡骸を前に
正気を失いヘクトルの命を奪いに行きます。
かたき討ちです。
パトロクロスの仇を討ったアキレス。
今度は
ヘクトルの弟、パリスからかたき討ちをされることとなります。
アキレスの弱点であるかかとに一本の矢を放ち
彼を死に追いやります。
かたき討ちは
皆が最愛の人を無くすという
哀しい末路を生みました。
この英雄アキレスの物語は
ギリシャ神話で語り繋がれ
ブラットピットがアキレス役である
映画「トロイ」も有名です。
映画では
一発触発の戦を賢い判断で自分の軍をコントロールし
敵を一刺しで殺めていく強すぎる英雄ですが
殺めた敵が毎晩出てくるという悪夢にうなされながらも
生をもらったその日から戦しか知らない人生だからと
死ぬその日まで、
自分の名前を歴史に刻むことを目標に戦います。
自分に正直であるという印象が強く
属する大将だとしても、堂々と歯向かったり
敵国であろうとも
子を愛する親の気持ちに敬意を示したり
自分の気持ちに真っ直ぐなアキレスの姿が描写されています。
今や、アキレスは、
アキレス腱として名を刻んでいますし
スピリチュアル的に
アキレス腱が痛むときは、
一歩踏み出すことを躊躇している
決断できないときなどと言われます。
この物語は、登場人物が多く、
敵と味方がかなり入り組んでいる物語です。
そこが我々が学ぶところかと思います。
対人関係において
意思の疎通は
そう簡単なことではありません。
思い違い
手違い
憶測では計り知れない
想いが飛び交います。
教訓があちこちに散りばめられたギリシャ神話。
平和とは
つくづく考えさせられます。
これからのゴールデンウイーク。
よかったら映画でも本でも
ギリシャ神話に触れてみてくださいね。
0コメント