ハデスの愛とペルセポネ

冥王星は、英名でプルート


ギリシャ神話の冥界の王ハデスは

ローマ神話ではプルート


今日は、そのハデスの恋ものがたりです


破壊と再生

変容、変革ってことのヒントが

この話にはあると思ったので

掴んでいただけたらと思います



物語はある日、突然始まります


ハデスは

天界で暮らす可愛らしいペルセポネに恋をします


そして

誘拐さながら冥界へ連れ去ってしまうのです


恋は盲目なのか

不器用なのか

だいぶ強引な手段ですね


ペルセポネは

母セレスと天界で仲良く暮らしていたのに

急に知らない場所に連れてこられて困惑。


冥界、日の光の入らない暗闇

怖いです


知らない人に、突然さらわれ

どんな待遇を受けたって

気は緩みません。


お腹がすいても

一切食べ物を口にしませんでした。


けれど

ペルセポネは

結局は

冥界の女王となるのです。


母セレスの必死の捜索で

冥界にいることが突き止められ

母の必死の抗議で

ペルセポネは天界に戻れることになるのですが


冥界から天界に戻るまでの間

ハデスは

一切無理強いをせず

天界に戻る自分を

優しく逃がしてくれようとします


すると、ペルセポネ

冥界の食べ物ザクロを食べちゃいます


ハデスの優しさが

ペルセポネの緊張をほぐしたのか

健気なハデスの愛を感じたのか


冥界の食べ物を食べたら

冥界に属さなくてはならない決まり


ペルセポネは

知ってか知らずか

12粒あるザクロの内

3粒をパクリ

(継承された神話により4粒とか6粒とか所説あります)


またも母の抗議によって

1年(12か月)のうち

食べたザクロの数だけ冥界に行くことが決められ

(これが四季の始まりと言われています)


ペルセポネはハデスと結ばれました。

この2人は、王座に並んで座り


一生添い遂げたそうです。


ペルセポネ

あんなに嫌がっていたのに

ハデスの愛を受け入れました


不器用でも

真っ直ぐで純粋な愛に触れて

受け入れたくなったのでしょうか


ペルセポネは

大好きな母との明るい天界の生活と

愛を育みたいハデスとの暗い冥界の生活を

行ったり来たりする生活を送る事となります


破壊と再生ってこんな感じ

急にやってきて

困惑するかもしれませんが

受け入れてみたら

案外いいかもってなったり


その先には

未来しかないわけで


目の前の常識が壊されたとしても

その度に

新たな常識が生まれる

人生とは

この繰り返し

しかも

ただ繰り返しているだけではなく

どんどん自分の領域が拡がっていくもの


元に戻ることなく

じわじわと変化していく

未来は変化の先にあるのです


女性性は、受け皿

受け入れることで何かが生まれる


広く柔らかな受け皿で受け入れ

新しく生まれたものを育んでいくことは

手と手を繋ぐことのように

とっても豊かで美しいと思いませんか


人の賢さは

どんな未来も作り出せる思考に溢れています

始めは、不安や怖さでいっぱいかもしれませんが

その変化の先を見ようとすることは

ちょっと怖いものみたさで

面白いかもしれません


それを楽しんでいくことは

細胞が活性化して

若返るくらい

潤いに満ちていそうではありませんか


そう思うと

どんな変化も怖いものではない

ペルセポネのように

運命の出会いも突然にやってくるものですし


真っ逆さまに落ちているように感じることでも

それは自分の価値観の中だけでのことで

広い世界の中では

全くもって大したことないことだったり


その変化に触れる度に

自分が自分の殻に閉じこもっていたことに

気づかされたりするもの


変化とは、成長を伴い

未来へ繋いでくれるのです。


変容のイメージ掴めたでしょうか


変化の先にある景色は


きっと

ペルセポネとハデスの展開の様に

潤いに満ちた豊かなものとわたしは思います


素敵な変容を楽しみましょうね


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